2023/01/19 12:52

池亀公式オンラインショップでは能登牡蠣白味噌鍋、能登かきを使ったカキフライを販売しておりますが、
牡蠣について何回かに分け触れてみたいと思います。

「牡蠣の歴史」:キャロライン・ティリー著、わが国の水産業 かき:社団法人日本資産資源保護協会 を参考にしております。

1.牡蠣の歴史
牡蠣は最も古くから食べてきた食べ物の一つで、2億年前からほとんど変わっていないと言われ、捕食者から身を守る戦略として殻がらせん状に巻く形で進化してきました。(およそ恐竜の誕生と同時期)牡蠣の化石は貝塚で見つかり、これまでに何らかの形で牡蠣の化石が発見されなかった地域は地球上にほとんど見当たりません。

人類が牡蠣を食べていた証拠に164千年前に南アフリカ(人類発祥の地:モーセルベイ)で発見されたり、オーストラリアの地球最古の文明を今なお伝承していると言われるアボリジニの祖先が、4-6万年前に数千年にわたって築いたとされる貝塚に牡蠣が見つかり、主要なタンパク質の源だったとされてます。
また、牡蠣の養殖の歴史も古く、古代ローマでは紀元前から養殖がおこなわれていたといわれ、日本では江戸時代に竹ひびを利用して牡蠣の採苗を行っていたとされております。

2.牡蠣の生態・生育
牡蠣は植物性プランクトンや有機物を餌として成育し、河川水の影響を受けて汽水性の影響を受ける海域に生息しやすく、穏やかな内湾や入り江が適し、干満の差による潮の流れがあることや、河川からの水が流れ込み湾内の海水交換が良好な場所が好ましいとされます。
また、牡蠣は成長の過程で大量の水を入れ替える生き物で、生息する場所の海水をろ過して浄化するフィルター的な役割も果たしています。(ろ過することで海をきれいにする海の中の持続可能性をもたらす役割も果たしています。)
生育は夏ごろに迎える産卵期には個体の生産量数千万と言われる産卵のために力を使い、繁殖の為に体力を消耗させるため(炭水化物の一種であるグリコーゲンが少なくなるため)身は水っぽくなります。秋ごろから春先に向けてグリコーゲンの蓄積量が増えるので、身入りがよくなると言われます。
尚、夏場に旬を迎える岩牡蠣は夏牡蠣とも言われ、夏場に旬を迎えます。

3.能登半島の牡蠣がおいしい理由
牡蠣の歴史や牡蠣の生態について述べてきましたが、当店も使用する能登かきについても触れてみたいと思います。七尾市での養殖の始まりは明治27年から始まり、大正時代に本格化、昭和20年代以降に主要産業となりました。日本海と言えば、北風による影響で海が荒れているというイメージですが、能登かきの育つ能登半島の七尾西湾は、能登島と呼ばれる島があるおかげで外洋の影響をほとんど受けない穏やかな海域です。3方が海に囲まれ、能登半島は海と山の距離が近く、山から栄養分をたっぷり含んだ水が、比較的な大きな川から流れ込む環境であるため牡蠣の餌となるプランクトンが豊富。また人口の少ない地域のため、ノロウイルスの原因(※)とされる生活排水の影響を受けにくい地域です。
つまり、七尾西湾は牡蠣が育つ条件を満たした土地なので、能登かきは味が濃く、濃厚な旨味を持つようになります

(※)牡蠣はそもそもノロウイルスを持っているわけではなく、生活排水などノロウイルスが付着したプランクトンを餌として体内に取り込む。尚、当店が仕入先では食品衛生法で定める規格検査を定期的されておりますので、安心してお召し上がり頂けます。(当店の牡蠣は加熱用)

以上、牡蠣について歴史や生態などについてブログを書いてみましたが、次回は牡蠣の栄養を中心にブログを書きたいと思います。

春先にむけ、身入りが良くなる(炭水化物の一種であるグリコーゲンの含有量が増える)
能登かきをご自宅で能登牡蠣白味噌鍋や、カキフライにして、旬の食べ物の贈り物にいかがでしょうか。