2023/06/30 13:35

和食の歴史について、時代ごとにどういう変遷をたどって今があるのか、掘り下げてみたいと思います。
今回のブログは平安時代までについて記事にします。
和の食の全史:永山久夫書を参考としております。

 

1.一汁三菜という文化の始まり

弥生時代の後は、絶対的な権力者が現れるようになりました。その権力者を祀るお墓として古墳が作られるようになったのが古墳時代です。巨大な古墳を造営できるようになったヤマト政権が日本を統一し、大王が支配者となり、のちの天皇につながります。また、その後の奈良時代になると、中国(隋、唐)に遣使が送られるようになりました。


この頃から、箸を使う文化が醸成されるようになりました。

箸を使う文化は外来文化だったというわけですね。

 

手で食べていたものが、箸を利用するようになったことで、箸でとられた量が口に納まる量(材料が細かく刻まれたもの多い)が好まれるようになってきました。

 

また、7世紀に天武天皇が肉食禁止令を出し、一汁三菜に近い和食の文化も始まります。

 

その後、8世紀末からの平安時代に入ると、より和食文化が色濃くなってきました。いろいろな要因がありますが、唐の衰退に伴う遣唐使の廃止により貴族による国風文化が色濃くなったことなどが理由です。主食のお米を中心に、副菜を用意する文化が生まれました。

当店オンラインショップでも、食べ比べして選んだ地元契約農家様からのお米(能登コシヒカリ)を取り扱っております。おかずに合うほどよい甘さで、あっさりめのお米です。ぜひご自宅で料理屋が選んだ、契約農家から直接仕入れるお米をご自宅でお楽しみくださいませ。

 

※写真は当店手作りごま豆腐です。平安時代から食べられるようになったといわれているそうです。


次回は武士が登場する鎌倉時代以降の食文化について、ブログを書きたいと思います。