10月に入りました。今回のブログでは、池亀(実店舗)のコース料理で提供しているお料理についてブログを書いていきたいと思います。10月初めは松茸の土瓶蒸しです。

１．土瓶蒸しとは

土瓶蒸しとは、その名の通り、土瓶を用いた蒸し物の料理を指します。具材を入れた土瓶に出汁を注ぎ、蒸された具材とスープを楽しむ一品です。日本料理ならではの繊細かつ複雑な味わいを楽しめる一品で、秋の松茸の土瓶蒸しが代表と言われます。備え付けの酢だちを絞ることで、味の変化も楽しめます。

２．そのルーツは定かではない。

なぜ土瓶で蒸すようになったのかは定かではありません。(農夫が採った野菜を調理する際、鍋がなかったため土瓶で代用したという説もあったりするそうです。)
ただ、今では秋の日本料理の一品と言えばと代表されるような一品だと思います。
村田珠光、武野紹鴎、千利休と続き醸成されてきた侘び寂びの文化が日本の文化として今も根付いておりますが、高価なものではなく、身近なものを使用するようになって根付いた文化と近いものがあるのかもしれないですね。

３．当店では

当店でも秋のコース料理の一つに松茸の土瓶蒸しをご用意させていただくことがございます。(ご予約内容によって異なります)松茸、海老、鶏、大葉などが食材で、出汁は出汁、塩、薄口醤油、お酒というシンプルなものです。出汁を、中の具材どちらもお楽しみいただける一品です。
※海老、鶏は予め湯引きしております。


シンプルだけど、香り高く、味わい深いそんな土瓶蒸しを今回紹介させて頂きました。
今後も季節の食材、能登の食材、季節のお料理、日本料理の一品等、ご紹介していきたいと思います。