2023/10/20 17:31

今回のブログでは、先日、池亀(実店舗)の折詰弁当で提供した鰡(ぼら)のお造りについてブログを書いていきたいと思います。103回目は鰡(ぼら・ボラ)のお造りです。

1.ボラの旬は10-1月頃

 

ボラは全世界の温帯から亜熱帯に棲息し、日本では北海道以南の沿岸部にいます。
そのため日本中どこでも獲れる魚です。
秋から冬にかけて産卵回遊のため南下するため、旬の時期は10-1月頃です。
ボラそのものをたべずともカラスミという食べ物はご存じの方も多いのではないでしょうか。カラスミは日本三代珍味の一つで、ボラの卵巣を塩漬けしてじっくり干しあげたものです。


2.石川県におけるボラ

 

石川県では穴水町に「ボラまちやぐら」(※)と呼ばれる観光名所もありますが、昔からボラを採る習慣がありました。

(※)
ボラ待ちやぐらとはやぐらの上で終日、ボラ(魚の一種)の群を見張り、網をたぐるという魚の習性を熟知した待ちの漁で、最盛期には、40基を数えましたが、穴水町でも1996年秋を最後に、現在この漁法を行う者はいなくなりました。

石川県能登半島穴水町HP参照:https://www.town.anamizu.lg.jp/kankou/boramachiyagura.html

 


3.当店2代目女将が好きだったボラのお造り

 

当店でも地元七尾湾で獲れたボラを使った料理を提供することがあります。
旬な時期だからこそ食べられるお造りは、白身ですが程よい脂とモチモチした食感がおいしいお魚です。
今は亡き当店2代目女将が好きだったお刺身がボラだったそうで、地元では古くから、また身近に食べられていたお魚でした。
私自身東京では、ボラのお造りを見たことがありませんが(提供しているお店は沢山あると思いますが、、、)、子供のころ好きで、食べていたことを思い出しました。


この時期が旬の鰡(ボラ)のお造りを今回紹介させて頂きました。
今後も季節の食材、能登の食材、季節のお料理、日本料理の一品等、ご紹介していきたいと思います。