2023/11/10 13:47

北陸の冬の味覚、「カニ」。
この時期になるとズワイガニ(オス)、香箱ガニ(メス)等、市場やスーパーに並ぶようになります。
そんな香箱ガニについて今年の状況も交え、ブログにしました。



1.香箱ガニとは


石川県ではズワイガニの雌を、「香箱(こうばこ)ガニ」と呼びます。
※地域によっては「せいこガニ」と、呼ばれる地域もございます。
大きさはズワイガニの雄の半分ほどと小柄ながらも、濃厚な味わい、風味は絶品です。
石川県内では資源保護の観点から、11月6日の解禁から7-8週間の漁獲が限られます。
さらに、シケの影響で出漁も限られるため、石川県内でも希少とされております。

 

当店仕入先曰く、今年は解禁日の116日はシケの影響で出漁できず、販売開始は1110日からとなったそうです。
また、
1111日~16日まで漁に出られないそうで、解禁後も漁獲機会が限られます。


2.特徴

ズワイガニのオスにはない卵を持っているのが最大の特徴です。


➀未成熟卵「内子(うちこ)

甲羅の内側にある蟹味噌はズワイガニのオスにもありますが、香箱ガニには蟹味噌と合わせて未成熟卵でオレンジ色の「内子」があります。

濃厚さと旨味が特徴です。

 

②成熟卵「外子(そとこ)

お腹に抱える茶色の粒状の卵、「外子」。

内子同様に、メスのみが持っているため、プチプチ食感や風味を存分に味わえます。


3.食べ方

 

カニ身を取り出して、
出汁が良く出るためお味噌汁として、
金沢のほうでは、カニの身を甲羅に敷き詰めて、「カニ面」(甲羅盛り)で食べるおでんなども有名です。
食べ終わった後に甲羅に日本酒を注いで甲羅酒にして楽しむのもお酒好きにはたまりません。
ご飯に乗せて、香箱ガニ丼なども勿論おいしいです。

 


ご好評により昨年は完売した香箱ガニ甲羅盛り。今年もご用意させて頂きます。
小柄がゆえ、食べにくい香箱ガニは下茹でした後、むき身を取り出し、甲羅盛りでお届けいたします。
今年も店主の味、自家製土佐酢をお付けします。

土佐酢とは三杯酢に出汁を加えた和え酢。

期間・数量限定の香箱ガニ甲羅盛りの販売開始まで今暫くお待ちください。